
Warp Your Body。DJイオです。
今回もワープハウスについて書いていきたいと思います。
今まで書いて来た、「Warp Essence」の Edge#03、最終回です。発売は 1999年10月25日。
作成担当はおなじく当時 LOUD の編集長だった DJ19。序文に彼のメッセージがあるので書いておきます。
『Warp Essence』シリーズは、これまでに 50曲もの楽曲を 1年間に紹介してきました。
4カ月に一度という日本では過去に例が無い無謀ともいえる企画、それゆえ暴走特急(by sawa)とも呼ばれていましたが、ぼくにとっては暴走新幹線くらいの勢いでした。
そして勢いあまって、『Trance Essence』を緊急リリースしたために、最後となる本作『Warp Essence Edge #03』の発売が 1カ月遅れてしまいました。
ゴメンなさい。しかし、一部のヴァイナル・ジャンキーしか知りえなかった楽曲を、普通のお客さんが CD ショップで手に取って聴くというという機会が増えたのだから非常に意義ある事だったんじゃないでしょうか。
レコードは持っているから偉いのではなくて、いかに使用されるかによって意味を持つのです。
もし、みんなが『Warp Essence』を気軽に聴いて、楽しんで、そして踊って、なおかついろんなパーティに足を運んでみようと思ったのなら、それだけで CD を作った甲斐があるというものです。
しかし、『Warp Essence』は本作で終了です。
それは、収録曲が"ワープ・ハウス"というタームで括るにはあまりにも幅広くなりすぎたためです。
待ってください。話は最後まで聞きましょう(読みましょう)。来年からは装いも新たに、新たな名前のシリーズがスタートします。いやする予定です。
なんかパチンコ屋の新装開店みたいですが、新たな名前のシリーズがスタートします。中華そば始めましたみたいな感じですがヨロピクね。その前に★の YOJI 様こと YOJI BIOMEHANIKA の『NRG Essence』がお目見えしますので、『Essence』シリーズを引き続きご贔屓に。
それでは、いつものごとく各曲の解説を軽くしておきましょう。
では曲紹介!ライナーノーツに書いてあった文章付きです。
1. Topazz - The New Millenium(Freezzy Jam Mix)
"IT'S TIME FOR CHANGE"というセリフがオープニング・トラックにピッタリなトパーズは、FREEZY JAM から AQUA BOOGE に、そして REVERB にライセンスされたクルセイダーズ「My Lady」をネタにしたフィルター・チューン。
2. Joe Montana - The Classic E.P.
テリー・キャリアーをサンプリングした DISCOCAINE からのシングル「Dancing girls」で有名なイタリアの DJ ジョー・モンタナのカナダは AQUARIUS からのシングル。ネタはキャンディ・スティトンの「You Got The Love」。AQUARIUS は PJ の「Happy Days」を筆頭にディスコ・ネタが有名なレーベルで、レーベル番号の DISCO XX と徹底している。
3. Beatroute - Born This Way
HEAVEN 水曜日
4. Studio 217 - Hey Everybody(Desert Remix)
リヴァプールに拠点を置くレーベル、3 BEAT のプロデューサーの総力を結集したプロジェクトがスタジオ 217 である。リミックスを手掛けたのは 3 BEAT のサブレーベル=GLOW で活躍し、ポリスをサンプリングした「Voices」のヒットで知られるデザート。リヴァプールという事もあり、GLOW は
5. Joff Roach - Papa's Got A Brand New Groove
ジョフ・ローチはマック・ジムズ、ザ・フリーク、ジャス・ヴァン・ホウティン、シルヴィオ・エコモなどと並ぶ
6. Knuckleheadz - Raise Your Hands(Marc N-joi Mix)
「Warp Essence Edge #01」にも収録していたが、ここに収録したのは『Tripoli Trax Volume Two』の発表に合わせて新たにリミックスされたヴァージョンで、3枚に分けてリリースされた 12インチのディスク 3 に入っていたもの。リミックスを手掛けたマーク・エンジョイは、現在 FRICTION BURNS などで活躍中。
7. West End Boys - Why Not?(Original Mix)
DJ19 と TRIBALMASTAZのRYOICHI KIMATA によるプロジェクト第 1弾。NY ハードハウスと UK ハードハウスの中間を狙った作品で、僅か 5時間でレコーディングされた。"WHAT DO YOU WANT ME TO SAY? WHY NOT? HOPE YOU CHOKE ON THE TENNER IN THE PUDDIN!?"というヴォイス・サンプルを散りばめている。
8. DJ Irene - Climb The Walls
LA のクラブ・サーキットで活躍する女性 DJ による TIDY TRAX が NY ハードハウスと出会ったような作品。1984年に DJ を始めた彼女は、現在ハードハウスをメインにプレイし、これまでに UC や AQUA BOOGIE などから Mix CD をリリースしており、リミキサーとしてもドナ・サマーなどを手掛ける他、UC を拠点にリリースを続けている。
9. Lisa Lashes - We Came, We Saw...
グラマラスなファッションとアッパーなプレイで人気のリサ・ラッシーズの TIDY TRAX からの 2nd シングル。「Warp Essence Edge #02」には「Tidy Girls EP」から「Looking Good」などを収録していたが、今回は彼女の活動拠点であるマーミンガムのパーティ<SUNDISSENTIAL>の DJ が参加した企画盤「SUNDISSENTIAL」からのもの。
10. Andy Farley - oncentrate(Original Mix)
オーストラリア生まれで、現在バーミンガムを拠点に活動する DJ、アンディ・ファーレーのデビューシングル。
サウンド面では NUKLEUZ のベン・キーンがバックアップしている。1996年からプレイすることになった
11. Mark Kavanagh - Bad Boy(Razor Babes Mix)
アイルランドのマーク・カヴァナが自身のレーベル、BABY DOLL からリリースした第 2弾シングル。故ワイルドチャイルドの「Bad Boy」をサンプリングしたエナジェティックなトラックで、リミックスを「Warp Essence」常連のレーザー・ベイブスが手掛けている。なお、マークは「MUZIK」のハードハウスレヴュアーでもある。
12. Max & Amino - Fiends From Planet X
マックス&アミノが運営する ALIEN TRAX は、1996年11月に第 1弾シングルをリリースして以来、自分達の作品を中心にカタログを増やし、最近ではハードハウスとトランスに焦点を当てたサブ・レーベル=HUMAN TRAX までスタートさせている。特に
13. Nightstalker - Silence(Southside Spinners Rmx)
あまりにもブームになりすぎて終演を迎えた感のあるダッチ・トランス(=オランダ産トランス)だが、このナイトストーカーズはハードコア・ファンが聴いても納得の行業しいフレーズが合体した新しい作品。ライターの 1人、M.ヴァークイレンは BASIC BEAT からリリースされたサウス・ウエストの「The Future」も手掛けている。
14. Digitale - New York Doll(Original Mix)
TRIPOLI TRAX などのマーケティングやディストリビューションを担当しているスティーブ・ヒルとエンジニアとして多忙なミック・シャイナーのコンビによるデジタール名義でのデビュー・シングル。彼らはこれ以外にナイロンとフラッシュという名義も使用している。Y2K は TRIPOLI TRAX のコマーシャル寄りなサブ・レーベル。
15. Jon The Dentist & Ollie Jaye - Imagination(K90 Remix)
バラバス&OD1 ことジョン・ザ・デンティスト&オリージェイによる BOSCA-BEAT からリリースされたナンバーで、TIDY TRAX にライセンスされてリリースされた 2種類の 12インチから、ここには K90 のリミックスを収録 K90 は PHOENIX UORISING、BOSCALAND、TELIKA、アクアリウスなどから作品をリリースしている注目のユニット。
16. Zenith - Flip De Trax(Swan Remix)
バイナリー・ファイナリーの「1998」によって一躍注目を集めることになったレーベル、AQUARIUS(M2 とは別)からリリースされた作品、「Warp Essence Edge #02」同様にラストはメロディックなピアノが美しいトランス・チューンで締めくくります。僕のもうひとつの顔であるトランス・パーティ
DJ19 氏によるワープハウス Mix 第 3弾、如何だったでしょうか。序文にもありますが、このシリーズはこれで終わりを告げます。
回を重ねるたびにハウスからハードハウス、トランス、等幅広く展開されています。
そして突然ではありますが、次回でワープハウスバカ一代は最終回になります。約一年間続けてきたシリーズで皆さんが少しでもワープハウスに興味を持って頂けたら幸いです。
当時(1995〜1998年)の LOUD、ワープハウス関係のフライヤー(X-tra、CLUB LOVELY、CROSS OVeR 関連)をお持ちの方はレンタルか適価をお支払いするので是非情報を募集しています・・・!!
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