ワープハウスバカ一代

2021年01月18日

第18回「Warp Essence Edge #01」

0118_001.jpg





Warp Your Body。DJイオです。
今回もワープハウスについて書いていきたいと思います。
特集もいよいよ終盤に入ってきました。今回はとっておきの日本発の MixCD を紹介したいと思います。
「Warp Essence Edge #01」作成担当は当時 LOUD の編集長だった DJ19。
最後に彼のメッセージがあるのですが前に持ってきて書いておきます。




僕の 2時間の DJ セットを 74分に凝縮した形になっています。また、いつも現場で使用している音源のため、殆ど一杯録りに近い形でレコーディングしたため、多少のうねりや、通常通常の MixCD では用いないテクニックも随所で聴ける事でしょう。というか、まんまいつもの DJ スタイルです。メジャー・レーベルの音源を使用せず、日本に未紹介のものをピックアップし、現場の雰囲気をダイレクトに再現すべく始まったこの企画、4カ月に 1度という短いタームでその間の音源を随時フォローしていくつもりなので、今後のひとつ宜しくお願いします。





このように日本で紹介されていない音源を紹介する、というコンセプトのため、かなりマイナーなレーベルの曲も多く、私も正直知らない曲が多かったです。本人のライナーノーツ付きで紹介していきます。
CD が発売されたのは 1999年1月25日、丁度シーンの盛り上がりも終盤に入って来た頃です。




1. THE RE-VIBE EXPERIENCE - DELIRIOUS PEOPLE



マイアミのハウス・ユニット、アーバン・ブルース・プロジェクト / ジャズン・グルーヴのブライアン・タッパーと DJ ジョン・ジュリウス・ナイトのコンビによる作品。
SOUL+FURIC のサブレーベルである SOULFURIC から。アラン・トンプソンが<TRADE>でよくプレイしていた作品である。




2. JOHAN S PRESENTS THE FILTER - TO THE BONE



リズム・マスターズらと同じマネージメント会社、SEVEN MUSIC PROMOTIONS に所属するヨハンSのトラック。アルマン・ヴァン・ヘルデンと同じネタだが、こっちが先。彼はスウェーデンのトップ・プロデューサーで、これまでにビースティボーイズ、カーディガンズ、ヴェンガボーイズのらのリミックスを手掛けている。




3. BEDLAM - DA-FORCE



レジデント DJ のアラン・トンプソンと「Give Me Love」のヒットで知られるディディのコンビからなるぺドラム、SUB-LIME の第 2弾作品としてリリースされリアル・シングの「Can You Feel The D\Force」(1979年全英 5位)ネタも手伝い、イギリスで大ヒットした。




4. ALAN THOMPSON - DO THAT TO ME



<TRADE>のレジデント 6人(現在はトニーデヴィットがいないので 5人)が 1曲提供するという「Trade EP」から、12インチでは 3枚(つまり 2曲×3)でリリースされ、その中の Disc01 収録曲。TIDY TRAX が TRADE レーベルの運営を兼ねた記念すべき 1枚である。




5. HIP HOPERATION featuringu KENNY C / VIP EP VOL.1



レジデント DJ のマルコム・ダフィと元アルカトラズの JP ジャン・フィリップ・アヴィアンスがタッグを組んだ 1枚。
ヴォーカルのケニー C は、フェリックスとパーティクラッシャーズというユニットを組んでいる。SHARP RECORDINGS の作品だが、ここでは敢えてオリジナルヴァージョンを使用。




6. 16C+ / UNDER 4 EVER



ドイツのスリー・イン・ワンのシャラーム・ジェイとアンドレ・ストラッサーの別名義。特にシャラームの方は DJ としての知名度も高く、<MAYDAY>にも参加するほかヴァープのリミクスを手掛けるなどし、イギリスでも評価が高い。16C+ 名義では少しテクノ職が濃い作品が多く、スティーヴ・トーマスもよくプレイしていた。




7. PROBLEM BOY / SELF CONTROL



の看板 DJ であるスティーヴ・トーマスが 1998年7月のハウ T 来日時、MANIAC LOVE で一発目にプレイした曲。
リミックスを手掛けたのは、オランダで WORK と BIO というレーベルを運営するオラブ・バソスキ。彼の作品は概してファンキーで、デイヴ・エンジェルらのテクノ系の DJ にも好まれている。




8. DEX&NIK C / GROUNDSWELL



1998年12月に初来日を果たしたデイヴ・ランドールが運営するレーベル、CHUNG N BUMP の作品。
デックスは AURA SURROUNDE RECORDS からの「What is Going On」でも有名。
リミックスを手掛けたのは、アラン・トンプソンとスティーブ・トーマスのコンビ。フルートループ。
この名義でも多数のリミックスを手掛けている。




9. SLIP STREAM / JUST AN OLD SONG



パーペチュアル・モーションやスキンキー・ピンクらのヒットを生んだ CROSS TRAX の作品。
R&S クラシックで、ハードコアクラシックでもあるアウトランダーの「Vamp」をネタにした曲。
「Vamp」自体もスピードガラージに蘇生されたリミックス盤がリリースされるなど、相変わらず人気の高い曲である。




10. FRUITLOOP / HERE COMES THAT SOUND



「Show Me Love / Notice Me」「Shake It(Party Right)/ Beat Kicks in」に続くオリジナル作品第 3弾、「Konde Wants A Man」の B面収録曲。スティーブトーマスが指揮する TRIPOLI TRAX は、UK はードハウスシーンを語る上で外せないレーベルで、レーベルコンピ「Tripoli Trax Volume 1」もリリースしている。




11. BODY FREE / Body Free[c'Mon}



ワタクシめのデビュー曲です。ナックルヘッズを自分なりに解釈したもので、そこにプログレッシヴ・ハードハウスの最先峰であるあるフューチャー・プリミティブ的なブレイクを加味している。イギリスでも好評で、アラン・トンプソン、スティーブトーマス、デイブ・ランドールもプレイしてくれている。




12. KNUKLEHEADS / RAISE YOUR HANDS



ハード系の DJ であるジョン・ラングフォードと片やガラージ系の DJ であるウォーレン・クラークからなるユニークな 2人組。
TRIPOLI TRAX から「House Rocca」でデビューし、この作品はナックルヘッズ名義での 2枚目となる。リミキサーとしても大活躍し、サンディ B、DJ クイックシルバーなどを手掛けている。




13.L.A.C / WELCOME TO THE SPACE



フランスの PENSO POSITIVO からのライセンス盤で、イギリスでは SOUTHEHEAST RECORDINGS からリリースされた。
このレーベルはまだ 3枚しかリリースがないが、リミキサーにジョーンジー、KGB、アンテイディ、ポール"f1"キングらを起用し、ワープハウスファンの注目を集めている。この曲のリミキサーはスティーブ・トーマス。




14. RAZOR BABES / COME ON BABY



ロブ・バーンズとベン・キーンによる作品。ロブ。バーンズはカデンザ名義で活躍し、マダム・フリクションとシスター・サックスというユニットも組んでいる。ベン・キーンは DP RECORDINGS や NUKLEUZ からも作品をリリースしており、今後注目のクリエイターだ。FRICTION BURNS というレーベルとともに覚えておこう。(前回紹介忘れました。すみません。イオ)




15. DIGITAL MASTERS / THE FIFTH ELEMENT



この曲は前回紹介しましたね。グラハム・エデンとレイチェル・ショックのカップルによる作品。
彼らは自身でレーベル、SHOCK を運営し、主にブレイン・バッシャーズ名義で活動を行っている。
しかし、SHOCK の作品は全て 2人によるものなので、テクノ・キングスなどの名義も使用してるこの曲は映画「フィフス・エレメント」のサンプルを引用。




16. EVOLER / BLUE SKIES



TIDY TRAX のサブ・レーベルである FABRIC OF LIFE の作品。
ここはエピック・ハウス系の音を中心にリリースしており、TIDY TRAX クルーの懐の深さを伺いしれる事ができる。リミキサーはマジェスティックとなっているが、実は TIDY TRAX 音源の殆どを手掛けているポール・ジェーンズの変名。




渋めのワープハウス Mix、如何だったでしょうか。次回は EDGE #2 を紹介したいと思います!




当時(1995〜1998年)の LOUD、ワープハウス関係のフライヤー(X-tra、CLUB LOVELY、CROSS OVeR 関連)をお持ちの方はレンタルか適価をお支払いするので是非情報を募集しています・・・!!
ツイッターアカウントは「DJイオさん(@lbtdjio)/ Twitter」になります!



posted by DJイオ at 11:00 | 第1回〜第25回