今回は今まで程には知られてない(またはジャンルが少し違う)レーベルを複数紹介していきたいと思います。
Nukleuz

1996年頃からリリースを行い、頭角を表してきた Nukleuz。
PeterPritchard によって設立されたレーベルで、ハードハウス、ハードトランスを主軸にしてきたレーベルです。2013年頃までリリースを行っていたようです。
Cortina - Music Is Moving (Kumara Remix)
WONDERBOY

Decca Records のサブレーベルという事でスタートした WONDERBOY。
ここもライセンス中心の曲が多めでした。mark summers、Klubbheads などもここからリリースしてます。トランスからディスコ、テクノまで幅広いリリースを行っています。
Westbam vs Red Jerry - Wizards Of The Sonic (Matt Darey Remix)
前回紹介した曲でもありますが、朝方によく流れていた曲です。
Mark Summers 関連は以前別連載の記事で紹介したので今まで紹介はなかったのですが、ディスコ寄りのハウスだとこの曲が白眉だと思います(当該の記事)
Souvlaki - Inferno (Fired Up Mix)
Blue Records

Mid-Town Records のサブレーベルとして出来たダッチハウスのレーベル。
Klubbheads - Discohopping (Klubbheads Euro Mix)
Klubheads などの出世作を複数リリースしていました。
SPOTON

Seb Fontaine と Julian Peake が運営するレーベル。
1994年にスタートしたこのレーベルは、主にハウスミュージックをリリースしていたが、1990年代後半にはトランスの方向へと移行していきました。初期にかなり重要な作品があります。
Stretch & Vern - I'm Alive
元ネタは Earth, Wind & Fire and The Emotions - Boogie Wonderland になります。
イントロの音を丸々サンプリングしてますね。
あと一曲。
Stretch 'N' Vern Present "Maddog" - Get Up! Go Insane! (Rock'N'Roll Mix)
この曲は私もよくかけました。真ん中部分のサビは「House of Pain - Jump Around」のサンプリングですね。
この2曲は後程 FFRR にライセンスされ大ヒットしました。ちなみにどちらの曲も Fatboy Slim のリミックス付きという豪華さです。
SHOCK RECORDS

次は SHOCK RECORDS です。
1996年にほぼ Brain Bashers(Graham Eden と Rachael Shock のユニット)の曲をリリースするために作られたトラック群は時代に即したものとなっています。
Digital Masters - The Fifth Element (Divine Light Mix)
Digital Masters も Brain Bashers の別名義でこのトラックは当時流行っていた映画「フィフス・エレメント」をサンプリングしたものです。
レーベル毎に紹介しようと思ってのこの企画だったんですが、1組だけレーベルの枠を取り払い活動してるアーティストがいました。
「Candy Girls」です。Paul Masterson と Rachel Auburn によるこのユニットは、まず 1995年に「Fee Fi Fo Fum」をリリースします。
Candy Girls - Fee Fi Fo Fum
非常にチャラさ爆発のこの曲ですが、突然途中からの哀愁漂うシンセで好評を得ました。
この曲は 1995年に VC Recordings からリリースされています。
Candy Girls Featuring Valerie Malcolm – I Want Candy
こちらは俗に言われていたハッピー系の頂点というか、パーティでもピークタイムによくかかっていた曲です。
こちらは Fever Pitch でリリースされていたものが EMI にライセンスされました。1996年の曲です。
Candy Gilrs - Wham Bam (Candy Girl Dolly Mixture12" Mix)
これもまた途中で哀愁系のシンセが入り、非常に感情を掻き立てられてるトラックになってます。
1996年に Virgin Underground というレーベルからリリースされています。
これでワープハウス時代の Candy Girls の紹介は一通り終わり。
引き続きレーベルの紹介に戻ります。
Milk & Sugar Recordings

ここほどディスコハウスを体現したレーベルもないんではないでしょうか。
1997年に出来たレーベルで、2000年代に入ってもトランスの波に呑まれずディスコハウスをリリースし続けました。
Mike Milk vs. Steven Sugar - Wicked Disco (King Size Mix)
Tinrib Recordings

Tinrib Recordings です。
レーベルの絵から魚の骨とか色々言われていた気がします。
Captain Tinrib – Taking Too Much (Dutch)
いわゆる NU-NRG(ニューエナジー)と呼ばれるハードめな音をリリースしていました。ブームが終わっても mp3 などで配信し続けていたようです。
(参考URL:Tinrib Digital Docks - Record Label Homepage - Est. 1995)
Noom Records

Noom Records。
こちらも上記のTinribと同様、NU-NRGと言われる音を作っていたレーベルです。93年にリリースを開始し、
Commander Tom - Are Am Eye?
NU-NRG でよく使われているいわゆる Hoover 音が特徴的な曲です。
chug'n'bump

chug'n'bump です。
Dave Randall が作ったレーベルでオランダを中心に流行っていたようです。
前回 KITA が紹介した曲です。浮遊感のあるシンセと爽やかなメロディでとてもいいハードハウスになっています。
少し駆け足の紹介になってしまいましたが、このように沢山のレーベルが当時存在しました。Discogs を見ているとこの人がこのレーベルにも!?的な発見があるので正月休みにでも皆さんご覧になってみるといいかもしれません。今年もワープハウスバカ一代を読んで下さりありがとうございました!それではいい年を。
当時(1995〜1998年)の LOUD、ワープハウス関係のフライヤー(X-tra、CLUB LOVELY、CROSS OVeR 関連)をお持ちの方はレンタルか適価をお支払いするので是非情報を募集しています・・・!!
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