今回もワープハウスについて書いていきたいと思います。前回、1997年までの Hooj Choons を紹介したので今回は 1998年〜2000年までの音源を紹介していきたいと思います。
ここから 1998年です。
Sil - Windows98(Olav Basoski Remix)
完全に適当に付けたとしか思えないタイトルですが、この曲は Hooj Choons と Work Records がリリースしています。
バソスキの Mix なのでファンキーな具合に Mix されています。
ちなみに Sil はバソスキの変名。
Miro - Paradise(Red Jerry's Longdubbyvocal Mix)
女性のボーカルが囁くような感じでとてもいいです。「Longdubbyvocal」と名付けただけだけあって、納得の仕上がりになってます。ちなみに Miro はデンマークの 2人組 DJ/プロデューサー。
また、この年(1998年)に HOOJ の 64番として Energy 52 / Cafe Del Mar '98 というバージョンが大量に出ています。1993年リリースなのでよぽど根付いてる曲ですね・・・。
C.M - Dream Univers
HOOJ の 68番です。HOOJ の真骨頂とでもいうべきプログレッシヴハウスになってます。元々は Fog Area Trance というレーベルから出ていたものを HOOJ がライセンスしたものです。
C.M は Crystal Manoeuvres の略でトランスのデュオ、Marino StephanoとCrisci Mauroによるものです。
98年、その他にはHOOJの曲が入ったコンピ、「DanceNet Volume 4」(DanceNetからリリース)、「Trippin' On Energy Volume 2」(Popular Records)、「Reactivate Classics」(React)、「In The Mix」(Virgin EMI) など他レーベルのコンピに HOOJ の曲が入ったものが大量にリリースされ、大分 HOOJ の知名度も上がりましたが、1998年はここまで。
ここから 1999年。
Jark Prongo - Movin' Thru Your System(Original Mix)
HOOJ には珍しいハードな音作りでハードテクノとの架け橋となれるトラックです。
Jark Prongo はオランダのデュオで 1991年から活動しています。Jark Prongo よりも Rene Et Gaston の名義の方が有名かもしれません。
Gaston Steenkist と Rene ter Horst の 2人のデュオです。
Tilt - Invisible(Lost Tribe Vocal Mix(Matt Darey & R.Jerry)
レーベルオーナーの Red Jerry と朝方系の曲が多い Matt Darey の 2人で作ったリミックスです。女性Vo も入り壮大な展開。
ちなみに DISC2 まで出ていて、そっちは Paul van dyk がリミックスしたりしてます。
Tilt はイギリスのユニット。Michael Park と Michael Wilson の 2人で活動しています。
Salt Tank - Dimension(Salt Tank's Voice Of Reason Mix)
川を流れる水のような爽やかなプログレッシヴハウスです。1999年頃には UK トランスブームもあり、HOOJ もその潮流に乗っていました。
Salt Tank はイングランドのユニット。
Katcha - Touched By God(Katcha's '4am With Pecker' Mix)
4am と書いてある通り朝方を想定した綺麗なトランスになっています。最後の方の民族的なコーラスも特徴的。
Katcha は Bernie Hurst という人が作った以外は割と謎が多い名義です。Katcha 名義ではこの曲しか作っていな模様。
Lost Tribe - Gamemaster(Lost Tribe's 99 Mix)
Lost Tribe は Matt Darey の別名義でもありまして、Red Jerry も今回噛んでる一曲のようです。最後の方にはピアノも入り締めとしても使える一曲に。
Lustral - Everytime(Red Jerry Edit)
完全に爽やかすぎるリミックスになってます。歌はもちろんだけど Red Jerry のブレイクビーツが心地いいです。
Lustral はイギリスの Richard Louis Simmonds(Ricky Simmons)と Stephen Christopher Jones のユニット。space brothers と言った方が知名度が高いかもしれません。
Solar Stone - Seven Cities(Solar Stone Atlantis Mix)
これは当時パーティに通っていた人なら聴いた記憶があるかもしれません。あまりトランス方面に進まなかった自分でも聴いた事がある曲なので・・・。
Richard John Mowatt という方のユニットです。プログレッシヴハウスやチルアウトを主に作っていたようです。
取り上げなかったトラックも沢山ありましたが 1999年はこれで終わり!2000年に入り、HOOJ はトランスの名門レーベルと変化していくと思いきや案外地味な曲をリリースしていきます。
Sharam Jey & Nick K - Cool Touch
淡々とした中にも走ってるような勢いがあり、ハードテクノとワープハウスなどを繋ぐ際に良いトラックだと思います。シンセの部分で浮遊感も感じられます。
Sharam Jey と Nick K は道を別にしながらもは 2008年辺りまでは活動していたようです。
Parks & Wilson - My Orbit(Oblique Strategies Mix)
独特な感じのプログレッシヴハウスと呼んでいいんでしょうか?浮遊感があるトラックです。
Parks & Wilson は 2002年のリリースを最後にその後活動はしていないようです。
Datar - B(Tarrentella & Redankas' NYSC Mix)
いよいよ HOOJ 100番です。初めて聴きました。遅めのテックハウスです。唐突に日本語で「どこにいても、自分らしく、思いのままに」「大きくなって、ここで、どこにいても、自分らしく、思いのままに」と語りが入ります。こんな曲知らなんだ!
Sourmash - Pilgrimage To Paradice(Timo Maas Remix)
走ってるような勢いのトラックものです。DJ 側からするととても使いやすい。高揚感があるテックハウスです。
SourmashはDavid Wesson、Doug Osborne、 Steve Jones の三人組ユニットという事で、古くは prolekult などの老舗レーベルからもリリースしていたようです。
リミキサーの Timo Maas は言わずとしれたドイツのプロデューサー。様々な名義を使い分けながら現代まで活動を続けています。
その後 HOOJ は「Deeper Shades Of Hooj」という 2枚組 MixCD をリリースします。今までのリリースを集めたものですね。
そして L.S.G(Oliver Lieb)のアルバム「Into The Deep」をリリース。2000年3月27日です。彼は Bonzai Progressive というレーベルで、2018年までリリースを行っています。
以上が 2000年までの大まかな HOOJ のリリースになります。データ元としている discogs にもカタログが全部載っているわけではなく、バラツキがあるためその辺はご容赦下さい。
今まで紹介してきたワープハウス、ハードハウスは昔の音源が多く、入手できないものが多いのですが、HOOJ Choons はなんとサイトでトラック毎に買えるようになっています!抜けはありますが、今まで紹介してきた音源が欲しい方は是非サイトを覗いてみて下さい。
Hooj Choons Releases
当時(1995〜1998年)の LOUD、ワープハウス関係のフライヤー(X-tra、CLUB LOVELY、CROSS OVeR 関連)をお持ちの方はレンタルか適価をお支払いするので是非情報を募集しています・・・!!
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