ワープハウスバカ一代

2020年05月17日

第4回「アップリフティングなプレイが特徴の“TALL PAUL”」

Warp Your Body. DJイオです。
1995年に新宿リキッドルームで始まったパーティ「X-tra」は基本的に日本人の DJ だけで回していました。
しかしその中にも例外として呼ばれた外タレがいます。前回紹介した「Tony De Vit」と今回紹介する「TALL PAUL」です。

トール・ポール(TALL PAUL、本名ポール・ニューマン、1971年5月5日生まれ)は、1985年に父親が経営するナイトクラブ「TURNMILLS」で DJ としてのキャリアをスタートし、その後、ロンドンのナイトクラブ「Gardening」のレジデント DJ を経て、アメリカ、ブラジル、イビザなど世界各国のイベントでヘッドライナーを務めています。




まずは LOUD 25号(1996年)のインタビューから紹介していきます。




★身長めっちゃ高いですね。“TALL”というのも納得です。で、身長はどのくらいあるんですか?


PAUL「6フィート 6インチ(2m ちょっと)・・・そもそも、トール・ポールっていうのは HOOJ CHOONS のレッド・ジェリーが付けたニックネームで、僕が言い出したんじゃないんだよ」


★ちなみにポール・ニューマンは本名なんですか?


PAUL「ああ」


★同姓同名の俳優に間違われたりしませんでしたか?


PAUL「全く関係ないよ(笑)。みんな面白がってくれるけど、間違えはしないよ(笑)」


★TURNMILLS(イオ注:<TRADE>が開かれているクラブの名前)で長い間 DJ をやってますけど、こことはどういう関係なんですか?


PAUL「僕の父親が経営してるんだ」


★<GALLERY>と<TRADE>のプレイは意識して変えていますか?


PAUL「もう<TRADE>ではやってないんだ。」


★エーッ!?クラブ・スケジュールにはまだレジデント DJ として名前が入っていますけど・・・。いつ辞めたんですか?


PAUL「2か月ぐらい前になるかな。今は僕と弟でやってる<GALLERY>をメインにしてるんだ。UK でも雑誌などで辞めた事を発表してないんで、UK でもあまりこの事は知られてないよ。これは僕とプロモーターの間にトラブルが発生したからなんだけど、<TRADE>に悪い感情は抱いてないよ。実際、3年間やってきたわけだし。
ただ、<TRADE>では朝の 11時半からのプレイだったんで、いろんな所でやるのはキツくなってるし、若い人にチャンスを与えるのにいい機会じゃないかと思ったんだ。」


★あなた自身はゲイではないので、<TRADE>でまわすには何かと不利ではなかったですか?


PAUL「そりゃー最初はやりにくかったね。お客さんが僕にどうアプローチしていいか分かんなかったみたいだし、僕の方も同じ状況だった。だけど、半年もやればやれば慣れたよ。ただ、ゲイにありがちな陰口なんかをたたかれたと思うよ。」


★元々 DJ になろうと思ったのは家庭環境によるものですか?


PAUL「違うね。確かに助けになる部分は多少なりともあったと思うけど、僕は昔から音楽に対する情熱を持ってて、人前でプレイしたいと思ってたんだ。それでもう 10年も DJ をやってるんだ」


★曲作りを始めるきっかけになったのは、レッド・ジェリー(Hooj Choons)なんかと知り合った事が要因となってますか?


PAUL「いいや、僕は彼に会う前から曲を作ってて、それをプレイしたら彼の方からアプローチしてきたんだ。だから、誰かの力が働いて曲作りを始めたんじゃないよ。」

「LOUD 25号」(1996年)






Tall Paul / Rock Da House(Original Mix)





TALL PAUL 初期の作品。1994年に作られ、その後ヴァージンから再発されました。




また、TIN TIN OUT と組んで Good Fellos という名義でも歌物のトラックをリリースしています。





Good Fello's / Do What U Like(Vocal Mix)(1994年)





1995年には、Escrima という名義で「Deeper」というヒットも生み出します。Hooj Choons からのリリースでした。





Escrima / Deeper(Club Mix)





その後も TALL PAUL 名義でリミックスを大量にこなしていきます。
その中でもヒットしたものを紹介していきます。





MARY KIANI / 100%(tall paul remix)(1995年)





MARY KIANI というシンガーのリミックスです。このリリース以降(このシンガーは)あまり名前は見ませんでしたが・・・





Blondie - Atomic(Tall Paul Remix)(1996年)





映画「Trainspotting」内の BGM でミックス違いが流れたので知ってる人も多いかもしれません。





Bizarre Inc - Playing with Knives(Tall Paul Mix)(1999年)





レイヴクラシックのリミックスです。この曲は本当によく流しました。




また彼は 1998年に Camisra(カミズラ)という名義でトラックを作り、1998年に大ブレイクします。





Camisra / Let Me Show You(Original Mix)





ベースが有名なこのトラックは UK の 1998年チャートでは 5位に入ってます。様々なコンピにも収録され、ワープハウスの代名詞と言っていいかもしれません!
Fatboy Slim の「ライヴ・オン・ブライトン・ビーチ:ビッグ・ビーチ・ブティック II」にも収録されていましたね。





Camisra / Feel The Beat(Official Video)





人気があったにも関わらず、Camisra 名義の活動は何故か 2年間で終わってしまいました。




また、1998年には Daniel Newman、Steffan Chandler などと組んで彼自身のレーベル「Duty Free Recordings」を作成します。
2006年までこのレーベルからかなりの量のリリースが行われました。Sharp Boys(後の回で解説予定)なども参加しています。「Let Me Show You」などの新しいリミックス盤なども出ています。





Tall Paul / Be There(Original Mix)「Duty Free Recordings」より






Robbie Rivera - The Ultimate Disco Groove(Original)





などの名盤もこのレーベルから生まれました。(本連載で紹介予定)




TALL PAUL は現在も活動を続け、彼の mixcloud を覗くと 2020年現在の mix を聴く事ができます。昔と比べるとかなり BPM が落ちてハードハウスからは離れてるようですね。
DjTallPaul | Mixcloud






今回はここまでの紹介となります。惜しむらくは自分が TALL PAUL のプレイを当時聴きにいけなかった事・・・!




当時(1995〜1998年)の LOUD、ワープハウス関係のフライヤー(X-tra、CLUB LOVELY、CROSS OVeR 関連)をお持ちの方はレンタルか適価をお支払いするので是非情報を募集しています・・・!!
ツイッターアカウントは「DJイオさん (@lbtdjio) / Twitter
になります!



posted by DJイオ at 11:00| Comment(0) | 第1回〜第25回
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