ワープハウスバカ一代

2020年04月04日

第1回「イントロダクション」

Warp Your Body. DJイオです。
今回より、「ワープハウス」と言うジャンルについて書いていこうと思います。
以前、私の別の連載、はぐれDJ道や私の個人的な blog「イオログ4+1」でも数回取り上げた事がありますが、ネット上でも当時の記述を記載したものがかなり減ってしまった事もあり、きちんと過去を一度振り返り、また知らない方には新しく知ってもらいたい意図も込めて今回改めて連載としてワープハウスに関する記事を書いてアーカイブしていきたいと思います。以前あまり乗り気ではなかったのを後押ししてくれた将軍、ありがとうございます。


ジャンル名の由来としては、雑誌「LOUD」のバックナンバーで TONY DE VIT(故人)がインタビューでこのように語っていました。


TONY DE VIT:「僕は『スター・トレック』の大ファンで、その中でよく使われる"ワープ・スピード"、つまりすごく速いってことなんだけど、ハウス・シーンの中にあっては僕の速くてハードでエネルギッシュな音楽は、この言葉にピッタリだと思ったんだ」


――――――:ハードバッグじゃだめだったんですか?また、NU-NRG は含まれるんですか?


TONY DE VIT:「そうだなぁ、僕の音楽はハードバッグに近いようで近くない、そう NU-NRG とも・・・場所によってはテクノと呼ばれることもあった。でも僕にとって、僕の音楽はテクノじゃなくて、やっぱりハウスなんだ。ノイジーでも音楽性のあるもの、と思っているからね。だからそういったいろんな名前で呼ばれているものを1つにまとめる意味もあってワープ・ハウスって名付けたんだ」


――――――:ちなみに、雑誌で「僕たち(WE が名付けた)と言っていましたが、WE って他は誰ですか(笑)?


TONY DE VIT:「僕の音楽制作のパートナーであるサイモン・パークスと、親しい友人のアレックスさ。3人とも大の『スター・トレック』の"ワープ・スピード"って言葉は速くてエネルギッシュって雰囲気が伝わるんじゃないかって提案したのを聞いていて、僕もその言葉が伝わるんじゃないかって提案したのを聴いて、僕もその言葉が自分の音楽にピッタリだと思って使ってるんだ。


「LOUD 43号」(1998年)





このようにワープハウスという単語は TONY DE VIT がインタビュー内で答えた単語であり、本国UK では殆ど知られていません。
海外では OLD SCHOOL HARDHOUSE(またはシンプルに HARDHOUSE、UK HARDHOUSE)、BOUNCY HOUSE、NU-NRG、PUMPING HOUSE などと呼ばれている事が多いようです。(SHOCK RECORDS のサイトより
また、HARDHOUSE という単語はアメリカ発祥でもあり、1992年頃より Junior Vasquez、Danny Tenaglia、Jonathan Peters といった DJ がプレイしていました。
この辺りのハードハウスの歴史は Hardonize web の TAK666 さんの記事でとても詳しく紹介されているので興味がある方は是非見てみて下さい。


TONY DE VIT が「ワープハウス」と名付けたのは 1998年でした。それを機に、日本でも X-tra、CLUB LOVELY、CROSS OVeR といった当時人気があったUKハードハウス系のパーティは一般的にワープハウスのパーティと位置づけられるようになりました。
DJ でいうと TOMOYO-CNAO NAKAMURA(故人)、SAWASHINKAWAMONOBEDJ 19YOJI BIOMEHANIKA といった DJ 達です。


また、1999年の「LOUD 54号」ではこのようにジャンル紹介文として書かれています。基本 LOUD が推奨していたジャンル名だったため、同時期のクラブ情報誌などでもワープハウスという名前は出てこないかもしれません。


日本では昔ハッピー・ハウスやハッピー・テクノなどと呼ばれていたサウンドの総称。簡単に言えば UK ハードハウスだが、ロンドンのアフターアワーズ・クラブの元祖であるでかかっているサウンドであれば全てこう呼ばれる。

ただし日本のみ。というのも、のレジデント DJ だったトニー・デ・ヴィットが名付け親なのだが、彼が死去したためにイギリスでは浸透していないからだ。まぁ、PARADISE GARAGE でかかっていたものがガラージ・サウンドと呼ばれるのと同じと考えてもらえばいい。

代表的なアーティストはスティーヴ・トーマス、アンタイディ、F1、ナックルヘッズなど。レーベルでは TRIPOLI TRAX、TIDY TRAX、FRICTION BURNS、PARATONE などが有名。

本来はゲイ・シーンを中心とするサウンドだが、日本では若い人達に人気がある。たまに勘違いする人もいるが、テクノ系のレーベル、WARP とは無関係。


「LOUD 54号」(1999年)





私が 19、20歳だった頃は頻繁に(毎月かもしれない)X-tra に通っていました。20年以上前に流行った音楽なので今の若い子はほぼ知らないジャンルだと思いますが、聴いた事ない人にはもう逆に新しく聴ける音なのではないかと思います。
これから不定期でレーベル毎(が中心になると思います)に紹介していきたいと思います。
ちなみに現在ワープハウスをプレイする DJ としては、同じ頃同じパーティに通っていたワープハウスおじさん.jp(北) なども有名です。


この連載では、TRADE で流れていた音源、X-tra、CLUB LOVELY、CROSS OVeR 周辺で流れた音楽、それも 1995年から 2000年中をを大まかにワープハウスとしてジャンル分けして書いていきたいと思います。
2001年以降はトランスがとても流行り、ハードハウスとしてのワープハウスは殆ど息をひそめてしまいます。
ジャンルの説明で第1回が終わってしまいました。




最近(っても 2017年)の動画ですが大体こんな雰囲気だったよってのを見つけたので紹介しておきます。(眼鏡をかけている方が DJ SHINKAWA)



DJ SHINKAWA and YO-C B2B @ velfarre × ageHa - agefarre vol.6 2017,8th October, ageHa - YouTube




協力:ワープハウスおじさん.jp



posted by DJイオ at 11:00| Comment(1) | 第1回〜第25回
この記事へのコメント
連投失礼します。私も97〜99年は毎月X-tra通ってたくちでして、TDVの来日も2度とも体験しました。1曲目から鳥肌立ったのを覚えています。RIP
Posted by tei-g at 2020年10月26日 20:39
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